じつは西の端からこの並木の真ん中を通して見ると、真っすぐ伸びた小道の先、ど真ん中にタワーが見えます。

ここではこの並木の奥行きと整然とした雰囲気をさらに活かすために、私が海外で目にした'yarn bombing' というストリートアートをクスノキの幹に施すことを提案させていただきました。このyarn bombingというのは街にある木でもサインでもなんでもありですが、そういったものにカラフルなニットをしつらえてぴた〜っと着せて、その空間やもの自体をポップな感じにしてしまう、楽しいものです。

ここでは模様を横のシマシマにして奥へ奥へと視線が向かう様に意図しています。白いスクエアの枠でかこったのも、整然と連続した空間にするためです。そこにビビットな色の草花やそれを引き立てる暗い色の葉、黄色やオレンジに対して紫や青など補色の関係にあるような花を組み合わせました。ちょっと分かりにくいのですがこれも幾何学模様のような複雑な配置の繰り返しになっています。華やかでポップ、奥行きのある新感覚のクスノキ並木、ぜひご覧ください。
いまはローズピンクのチューリップから青紫のダッチアイリスへと主役がバトンタッチしたところです。

アーティストの方がこのアイデアを引き継いで腹巻きが制作されています。
木の上のポンポンやぬいぐるみも地元の人たちやアーティストの方の作品です。
※2014年7月30日のブログでもその後の経過を掲載しました。