しずおかガーデン他、デザインを担当した会場内の花壇の期間中の移り変わりの様子など、またおいおいここでご紹介していきたいと思っています。
今日はちょっと話題を変えて、ベランダガーデンについてお話したいと思います。
最近は私の住む浜松市では大きな分譲マンションが駅周辺に次々と建っています。他の地方都市も同様なのではないでしょうか。
で、最近のそういったマンションのベランダは結構ゆったりとした奥行きがあり、ちょっとしたガーデンを作るのには結構良い環境だと思うのです。なぜかと言うと、軒(つまりは上階のベランダ)が深いため、特に南側に面している場合には、日が高い夏の直射日光はあまり入り込まず、そして日が低い冬の日差しはベランダの奥まで十分に届きます。つまり夏は半日陰で冬は日向というわけです。しかもあまりジメジメしませんしね。この条件に合わせて植物を選んで配置すると、結構いろいろ楽しめます。
年中陽当たりを好むものを育てたい場合は動かせる程度のサイズの鉢で育てれば大丈夫です。
ただ、上の階ほど風が強かったりするので、ある程度安定感のある形状やサイズをお勧めします。多きな鉢や鉢を沢山置く場合は土を軽量のものにすると良いですね。
これは初夏のベランダ。カシワバアジサイとネペタ ’ウォーカーズロウ’
大きめのプランターに植えていますので毎年大きな花をつけます。花のあとは切り戻して、来年株が大きくなりすぎない様に調整します。

そしてこれは春先のベランダ。ラナンキュラス ラックスの‘ミノアン’、‘テセウス’、‘アリアドネ’、それから下に咲いているのはビオラ フルーレット, なでしこ ‘うらら’。
ラナンキュラス ラックスは12月から4月末くらいまでよく咲き続け、陽の差し込む冬のベランダをグッと華やかに彩っていてくれました。
フルーレットは小花がとてもかわいいビオラで良く咲き続けます。‘うらら’ はしずおかガーデンでも活躍してくれた丈夫なわい性のなでしこです。どれも花期が長くてオススメです。

欧米でも都市などで庭のスペースがあまりなかったり、アパート暮らしだったり、勾配のきついところに建っている家などではベランダをガーデンにして楽しんでいます。これは私の友人のイギリス人ガーデンデザイナーの家のベランダの一部。さりげないし広くはないけれど、なんだか素敵な空間になっていました。陽当たり抜群なので、乾燥にも強い植物が主に植わっています。
